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2014 年度 実績報告書

大動脈解離のバイオマーカーの探索とその臨床応用

研究課題

研究課題/領域番号 24592062
研究機関大阪大学

研究代表者

白川 幸俊  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 寄附講座准教授 (20457013)

研究分担者 島村 和男  大阪大学, 医学部附属病院, 医員 (10507205) [辞退]
鳥飼 慶  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (70364792)
福嶌 五月  大阪大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (80596867)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード大動脈解離 / microRNA
研究実績の概要

解離性大動脈瘤の低侵襲治療として導入されたステントグラフト治療は、極めて有用な術式であると同時に問題点も指摘されており、大動脈壁の解離した組織状態をより鋭敏に反映する新たなるバイオマーカーの開発が急がれている。本研究は、近年各種疾患において、その生理学的意義が報告されているmicroRNA(miRNA)について、大動脈解離に関連したmiRNAの発現を網羅的に解析し、大動脈解離に対する新たな病態バイオマーカーの開発及びその臨床応用を行うことを目的とした。
初年度には、「大動脈解離で特異的に高発現しているmiRNAの機能解析」について、予定以上の症例数を蓄積し、解析を行うことができた。結果、大動脈解離に特異的に発現するmiRNAを同定することに成功した。「target miRNAの大動脈解離に関する基礎的研究」については、ノックアウトマウスの作成が非常に困難であったため、臨床検体での免疫染色像、タンパク解析を用いてmiRNAの相関性を解析する予定であった。「大動脈解離モデルイヌを用いたアンチセンスオリゴヌクレオチド及びmiRNA mimicsの有効性の検討」については、target miRNAを絞り込み、アンチセンスオリゴヌクレオチド及びmiRNA mimicsを作成し、イヌモデルに投与する計画であった。
研究計画に少々遅れが生じていたものの、最終年度(平成26年度)には、miRNAの相関性の解析を完了し、またアンチセンスオリゴヌクレオチド及びmiRNA mimicsを作成するための試薬等を準備し、作成されたmiRNAをイヌモデルに投与、検証する予定であった。年度当初に退職が決まったため、研究を完了することが不可能になったが、大動脈解離に関連したmiRNAの機能解析について、今後の臨床応用へつながる一定の成果を挙げることができたと考える。

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公開日: 2016-06-01  

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