治療適応以上の血管径を有する動脈瘤に対して外科手術やカテーテル的血管内治療が選択される.しかしながら適応径以下の動脈瘤は降圧治療で経過観察され,有効な治療がなされていない.我々は動脈瘤発生・拡大機序を解明するとともに、動脈瘤の拡大を予防し縮小させる薬物治療の可能性を追求した。動脈瘤の発生・拡大に酸化ストレスが関与することを示し,抗酸化作用を有するフリーラジカルスカベンジャーの一種であるエダラボン投与が瘤発生のみならず拡大を予防することを証明した.その後アスコルビン酸,経口投与可能な糖尿病治療薬DPP-4阻害薬,ビタミンB2であるリボフラビンの経口投与も瘤拡大抑制効果が得られることを証明した.
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