研究課題
『研究1:心臓手術後の心房細動発生に影響を与える因子についての臨床研究』については、予定数に達成し、hANPの心房細動予防効果に関する論文はCirc Arrhythm Electrophysiol. 2015 Jun;8(3):546-53に、低機能症例に対する塩酸ランジオロールの心房細動予防効果に関する論文はJ Thorac Cardiovasc Surg. 2015 Oct;150(4):957-64に掲載されました。心臓手術患者における睡眠時無呼吸症候群と心房細動に関する論文は現在査読中です。本研究に関しては、目的を達成でき、今後、本研究内容について、集学的な観点から、またメカニズムをさらに探求すべき新たな臨床研究を考えております。『研究2:心房細動患者に対するメイズ手術後の心房細動再発因子についての臨床研究』については、症例数は達成でき、現在、雑誌投稿に向け最終段階に入っております。しかし、慢性心房細動患者に対し、メイズ手術を行っても再発例は予想以上に多く、そのメカニズムを解明していくこと、さらに再発予防のための外科的治療以外の薬物治療を今後考えていかなければならないという結論にも達しております。研究1、研究2の心臓手術後の心房細動については、古くから研究テーマになることが多く、国際的にまだ十分に解明できていない部分も多いのが現実です。しかし、われわれの研究からRAASを抑制すること、炎症を抑制することでその発生を減少できることを証明できました。脂肪→炎症→線維化の連関について、今後さらに深く解明していくことで、心臓手術後に最も多い合併症である心房細動を減少させ、さらには長期予後を保証できる治療に繋がるものと考えております。
すべて 2016 2015
すべて 雑誌論文 (9件) (うち査読あり 9件、 オープンアクセス 6件、 謝辞記載あり 3件) 学会発表 (15件) (うち招待講演 13件) 図書 (1件)
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