研究課題/領域番号 |
24592104
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研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
佐治 久 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (60420965)
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研究分担者 |
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (70246205)
嶋田 善久 東京医科大学, 医学部, 助教 (00459497)
吉田 浩一 東京医科大学, 医学部, 助教 (00424490)
萩原 優 東京医科大学, 医学部, 助教 (90338806)
加藤 靖文 東京医科大学, 医学部, 助教 (70424489)
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キーワード | 手術シミュレーション / 術中ナビゲーション / 呼吸器外科手術 |
研究概要 |
平成25年度は初年度より引き続き①区域切除における術前シミュレーション画像で得られた3次元画像(Virtual segmentectomy)と、それに基づいた肺区域切除検体との比較検討を行いその整合性(切除断端までの距離、切離肺動脈、肺静脈、気管支)を確認しソフトの有効性を検証した。さらに新たに②局所進行肺癌により広範囲に浸潤を認めるもの、もしくは術前導入治療により解剖が正常とは異なる手術難易度の高い症例に対する術前3次元画像をもとにした術前シミュレーションならびに術中ナビゲーションシステムの開発を行った。 ①に関する症例集積を増やした解析結果を2014年世界気管支学会のシンポジウムで下記の演題で発表した。Virtual segmentectomy: Preoperative simulation of segmentectomy using 3D-MDCT reconstraction software ②に関しては肺尖部浸潤肺癌に対する症例報告として下記雑誌に掲載された。Saji H, Kato Y, Shimada Y, Kudo Y, Hagiwara M, Matsubayashi J, Nagao T, Ikeda N: Three-dimensional multidetector computed tomography may aid preoperative planning of the transmanubrial osteomuscular-sparing approach to completely resect superior sulcus tumor. General thoracic and cardiovascular surgery 2014.
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
本年度の研究目標は概ねクリアーしており研究状況は順調である。症例の集積を重ねて、そのupdateの結果として国際学会のシンポジウムでの発表と英語論文を1本掲載している。但し、術中ナビゲーションとして動的3次元画像および深部情報可視化映像の開発に関しては若干遅れている。
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今後の研究の推進方策 |
最終年度である平成26年度には更なる症例登録を増やし区域切除における術前シミュレーション(Virtual segmentectomy)の有効性を評価する試験の完遂を目指す。さらに術中ナビゲーションとして動的3次元画像および深部情報可視化映像の開発の強化に努める。
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次年度の研究費の使用計画 |
本研究におけるメイン課題は①術前シミュレーション(Virtual segmentectomy、simulation VATS)の有効性と②術中ナビゲーションとして動的3次元画像および深部情報可視化映像の開発である。①に関しては当初の計画通りに進行しているが、②に関しては深部可視化映像機器の選定と開発に時間を要している。 本年度には術中ナビゲーションとして動的3次元画像および深部情報可視化映像の開発を目的としたダブルモニター、3Dモニター、3Dカメラの選定を進め物品費として計上する予定である。
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