研究課題/領域番号 |
24592104
|
研究機関 | 聖マリアンナ医科大学 |
研究代表者 |
佐治 久 聖マリアンナ医科大学, 医学部, 准教授 (60420965)
|
研究分担者 |
池田 徳彦 東京医科大学, 医学部, 教授 (70246205)
嶋田 善久 東京医科大学, 医学部, 助教 (00459497)
吉田 浩一 東京医科大学, 医学部, 助教 (00424490)
萩原 優 東京医科大学, 医学部, 助教 (90338806)
加藤 靖文 東京医科大学, 医学部, 講師 (70424489)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 低侵襲手術 / シミュレーション / ナビゲーション |
研究実績の概要 |
呼吸器外科領域における低侵襲手術である①縮小切除(区域切除、楔状切除)、②胸腔鏡下手術に対する、安全性と確実性を目指した多次元医用画像を活用した手術シミュレーションシステムの構築を行った。さらに③局所進行肺癌に対する拡大手術に加えて、本年度には④手術支援ロボットへの応用に関して研究報告を行った。 ①多次元医用画像を用いて共同開発した手術シミュレーションソフトであるVirtual segmentectomyの実臨床への成果を報告した。Interact Cardiovasc Thorac Surg. 2013. ②胸腔鏡下手術に対する術前シミュレーションならびに術中ナビゲーションシステムの応用として179例の評価を報告した。Eur J Cardiothorac Surg. 2014. ③局所進行肺癌に対する手術として肺尖部胸壁浸潤肺癌に対するtransmanubrial osteomuscular-sparing approachへの術前3D画像の応用を報告した。Gen Thorac Cardiovasc Surg. 2014. ④ロボット支援手術へ応用することにより早く正確かつ安全に手術を施行することが可能となった。Ann Thorac Surg. 2014.
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
当初の目的である①縮小切除(区域切除、楔状切除)、②胸腔鏡下手術に対する、安全性と確実性を目指した多次元医用画像を活用した手術シミュレーションシステムの構築はほぼ達成したと考える。それに加え新し分野として③局所進行肺癌に対する拡大手術、④手術支援ロボット(daVinci S)への応用に対してある一定の成果が得られた。但し、深部情報可視化映像によるリアルタイム手術支援システムの開発はその技術的問題に置いて開発が進んでいない。
|
今後の研究の推進方策 |
呼吸器外科領域の手術では肺臓を虚脱して行う事により、術前3Dとの位置関係の把握が困難である。①虚脱を加味した3Dの位置の把握をブタ肺虚脱モデルによりそのアルゴリズムの解明を行っている。②肺を虚脱せずに手術を行う技術の開発を行っている。
|
次年度使用額が生じた理由 |
多次元医用画像と深部情報可視化映像によるリアルタイム手術支援システムの臨床での検証において、症例集積に遅れを認めた。
|
次年度使用額の使用計画 |
次年度以降における国内学会ならびに国際学会での発表ならびに、英語論文の校閲に使用する予定である。
|