研究課題
基盤研究(C)
肺癌の治療成績は不良であり、その最大の原因は高頻度に起こる遠隔転移である。循環腫瘍細胞(Circulating Tumor Cell:CTC)は、微小転移の潜在的マーカーとして有用であるが、現在臨床使用のための唯一の機器であるCellSearchは感度が不十分である。そこで、我々は新たに国産のマイクロ流体チップシステムを開発し、CTC検出感度の向上を目指し、基本的性能を確認した。新開発CTCチップは、これまで標的としてきたEpCAMだけでなく、他の細胞表面抗原に対しても良好な捕捉能を示した。分離した細胞の遺伝子解析も可能であった。
呼吸器外科学