研究課題/領域番号 |
24592111
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研究機関 | 弘前大学 |
研究代表者 |
大熊 洋揮 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (40211099)
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研究分担者 |
浅野 研一郎 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (90312496)
嶋村 則人 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (40312491)
棟方 聡 弘前大学, 医学(系)研究科(研究院), 研究員 (80400159)
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キーワード | 脳動脈瘤 / ポリフェノール |
研究概要 |
脳動脈瘤の発生、増大を予防することを目的として、動物モデルにおいて強力な抗酸化作用を有するアップルポリフェノールの有効性を検討している。 脳動脈瘤モデルとしては、ウサギにおいて両側腎動脈後枝結紮、食塩負荷、片側頚部頚動脈結紮により作成したモデルを用い、脳動脈瘤の発生予防の検討を行った。結果として、非投薬群では60%のウサギで脳動脈瘤の発生がみられたが、アップルポリフェノール投与群では20%の発生率で、かつ形成されたものは小型の脳動脈瘤であった。 脳動脈瘤の増大予防の検討においては、前述の実験モデルでは、脳動脈瘤の発生率が60%と高くないために、両側頚部頚動脈結紮モデルを用いて検討を行った。アップルポリフェノール投与群では両側頚部頚動脈結紮処置後3ヶ月目からアップルポリフェノール投与を行い、投与後3ヶ月目に標本を摘出した。非投与群では両側頚部頚動脈結紮処置後6ヶ月目に標本を摘出した。両群の脳動脈瘤のサイズを比較したところ、アップルポリフェノール投与群では非投与群の約40%のサイズであり、アップルポリフェノールの増大抑制効果が示唆された。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
まだ統計学的有意差を検定できる数に至っていないが、今後数を増加することで解決できると考えている。
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今後の研究の推進方策 |
今年は統計学的検定を行えるように数を増やし検討を行う。また、摘出標本に関して、各種蛋白・RNAの発現に関して分子生物学的検討を行う。
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次年度の研究費の使用計画 |
消耗品の調達方法を工夫し、支出を抑えた。 消耗品であるウサギの飼料や試薬の購入に使用する。
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