研究課題/領域番号 |
24592114
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
庄島 正明 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (80376425)
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研究分担者 |
金 太一 東京大学, 医学部附属病院, 助教 (90447392)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 脳動脈瘤 / コンピューターシミュレーション / 血行力学的ストレス / 三次元画像 |
研究概要 |
三次元画像を用いた脳血管病変の経時的観察をテーマに研究を行っています。未破裂脳動脈瘤,塞栓術後の脳動脈瘤,ガンマナイフ照射後の脳動静脈奇形という3つの疾患をテーマに研究を開始いたしました。その中で,特に,塞栓術後の脳動脈瘤というテーマで研究が進んでいます。 データの入手,統一的な画像処理方法の検討・作成といったステップを経て,具体的な解析も15症例で済ませることが出来ました。 今後は,既に確立した方法で症例数を増やすことが可能と思われます。また,未破裂脳動脈瘤や脳動静脈奇形に関しても研究を着手できると考えています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
未破裂脳動脈瘤,塞栓術後の脳動脈瘤,ガンマナイフ照射後の脳動静脈奇形の3つの疾患をテーマに三次元画像を用いた経時的な観察を行う研究を遂行中です。 平成24年度は,この中でも,特に塞栓術後の脳動脈瘤に関しての研究を進めることが出来ました。解析用のデータを入手し,匿名化する作業は非常に手間がかかります。保存されたデータメディアが破損していることもあり,その修理を行いながら作業を行いましたが,2010年度に当院で手術が行われ,1年後に経過観察が行われている15症例のデータを整えることができました。それらの画像から適切なパラメーターを抽出する作業も終了しました。まだ統計学的な処理は行っていません。 一方,未破裂脳動脈瘤とガンマナイフ照射後の脳動静脈奇形に関しては,各々2症例ずつの解析を行いました。今後,どの様に多数例の解析を行うかの手探りをしている状態です。
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今後の研究の推進方策 |
現時点では,塞栓術後の脳動脈瘤に関して,特に研究が進んでいます。とくにこの領域に注目して私たちの研究を推し進めていきたいと考えています。私たちの行っている三次元画像処理は研究方法として新しいと思われるため,テクニカルレポートとしてまず報告をするのを平成25年度の目標にしています。その上で,症例数を3倍程度に増加させ,まとまった統計処理を含んだ報告の作成を行いたいと考えています。
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次年度の研究費の使用計画 |
解析に必要なソフトの維持費,解析に必要なハードウェアの維持費,英文校正費用,学会旅費などを考えています。
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