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2013 年度 実施状況報告書

近赤外線を用いた頚動脈不安定プラークの画像化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 24592123
研究機関京都大学

研究代表者

石井 暁  京都大学, 医学(系)研究科(研究院), その他 (30467469)

研究分担者 岡田 英史  慶應義塾大学, 理工学部, 教授 (40221840)
キーワード近赤外線 / 動脈硬化プラーク
研究概要

昨年度は、ウサギの頚部皮下組織に埋没させた脂肪組織を食道内の近赤外線発光プローベからの透過光線を皮膚上プローベで測定して脂肪組織の画像化を試行したが、散乱線の影響で画像化に成功できなかった。今年度はより簡素な実験系で散乱線の少ない測定系で試行することし、反射光線を用いた画像化に着手した。まず動脈硬化病変が誘導されていないブタ頚動脈(厚さ約0.4mm)の内膜下にラード注入した疑似動脈硬化血管を使用して、近赤外線での疑似プラークイメージングを施行した。1261/1210nmおよび1658/1714nmを標的として血管外から内膜下の疑似プラークを画像化することに成功した。続いて、WHHLウサギ(月齢7週)の腹部大動脈に誘導された動脈硬化病変をin vitroで画像化できた。さらに、in vivoで開腹下での画像化を施行した。腹部大動脈以外からの脂肪信号を減少させて、大動脈内のプラークをより鮮明に描出させるために、1109/1286nmが血管上で小さくなることを利用して、血管内からのプラーク信号を強調化することに成功した。プラーク信号の同定された部位では、病理標本上もlipid richなプラークが誘導されており、組織学的なプラーク分布と極めて近似した。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

昨年度の結果から、本年度の実験計画を変更して、反射系での描出に切り換えて、プラーク画像化に成功したため。

今後の研究の推進方策

同じ反射系システムを用いて、動脈硬化プラークのlipid rich plaque以外のプラーク成分の描出を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

今年度研究費の多くを使用予定であったWHHLウサギを用いた測定実験に先立って、費用の少ないブタ頚動脈を用いたin vitro実験を前半に行ったため。
今年度に施行予定であったWHHLウサギを用いた測定実験の多くを次年度に施行予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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