本研究は、近赤外線のスペクトルを用いた動脈硬化性プラークの画像化を目的としている。研究開始時、ウサギの頚部皮下組織に埋没させた脂肪組織を食道内のからのプローベからの透過光を皮膚上で集光して画像化することを試みた。しかし、皮下脂肪による散乱が非常に強く、十分に識別可能な解像度が得られなかったため、反射光による画像化システムに変更した。WHHLウサギの大動脈を開腹して露出して直視下に、血管内のプラークを反射光で同定した。単純に1658nmや1714nmの吸収ピーク量(絶対値)で画像化すると、周囲の脂肪組織のノイズが大きいため、2波長の比率を絶対値に乗じることでノイズの低減できることが示された。
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