研究課題/領域番号 |
24592128
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
杉生 憲志 岡山大学, 大学病院, 准教授 (40325105)
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研究分担者 |
黒住 和彦 岡山大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (20509608)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 分子標的薬 / Cilengitide / CYR61 / グリオーマ |
研究概要 |
悪性グリオーマは手術療法,化学療法,放射線療法を併用しても予後は極めて不良である。分子標的治療薬のインテグリンαvβ3, αvβ5の阻害薬であるcilengitideは抗腫瘍血管新生作用、抗腫瘍浸潤作用及び抗腫瘍細胞効果が報告されている。海外において膠芽腫症例に対する多施設共同第2相および第3相試験が行われているところである。インテグリンのリガンドであるCYR61 (cysteine-rich protein 61)は脳腫瘍の血管新生や増殖に関連しているとされ、その発現上昇によりインテグリンとのautocrine loopが活性化するといわれている。今回我々はCYR61の発現によりcilengitideに対するグリオーマの感受性が上昇するか否かを検証し、また、グリオーマ細胞、症例を対象にCYR61の発現解析を行い、CYR61のbiomarkerとしての有用性について検討を行う。上記、目的を達成させるために、 我々はCYR61プラスミド, shRNA、CYR61抗体、CYR61蛋白などに関して本研究のセットアップを行った。 グリオーマ細胞株を用いて、分泌蛋白CYR61の発現におけるcilengitideの反応性を調べた。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CYR61プラスミド, shRNA、CYR61抗体、CYR61蛋白に関して本研究のセットアップ、primary human glioma-derived (PHGD) cellはまだ用いることができていないが、グリオーマ細胞株を使って、分泌蛋白CYR61の発現におけるcilengitideの反応性を調べることができたため。
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今後の研究の推進方策 |
1)In vitroにおいて、CYR61を遺伝子導入により強発現または抑制することで、または、分泌蛋白CYR61を用いることで、cilengitide 投与時に、グリオーマ細胞株、human glioma derived cellsに対してどのような影響があたえられるかについて検討する。 (担当杉生、黒住) 2)In vivoにおいて、CYR61を遺伝子導入により強発現または抑制させたグリオーマ細胞株、human glioma derived cellsを用いた脳腫 瘍ヌードマウス、またはラットモデルに対しシレンジタイドを投与した時にどのような影響がでるかについて検討する。 (担当杉生、黒住、伊達)
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次年度の研究費の使用計画 |
研究に於いて発生する経費は、モデル用のマウス、ラット、腫瘍細胞の培養・維持、タンパク定量や免疫染色用の抗体やキットなど、 研究に直結してくる消耗品が大半を占める。また、脳腫瘍の分野は、神経科学の分野の中でも日進月歩の感があり、各種関連学会に参 加して脳腫瘍についての知識を最新のものに保つ必要があり、小額の旅費は必要である。これら全ては研究に必要不可欠なものであり、研究経費として妥当性もある。
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