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2012 年度 実施状況報告書

脳梗塞の性差におけるエストロゲン欠乏と体内塩分貯留

研究課題

研究課題/領域番号 24592132
研究種目

基盤研究(C)

研究機関徳島大学

研究代表者

兼松 康久  徳島大学, 大学病院, 助教 (90363142)

研究分担者 里見 淳一郎  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 准教授 (10304510)
永廣 信治  徳島大学, ヘルスバイオサイエンス研究部, 教授 (60145315)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード脳・神経 / 脳神経疾患 / エストロゲン / 塩分貯留 / 性差
研究概要

正常血圧下において体内塩分貯留量と脳血管障害との関連性を調べた。通常食を与えた雌雄ラットに較べて、高塩分食により雄性ラットでは体内Na貯留に関連して血圧が上昇するのに対して、雌性ラットでは卵巣摘出の有無にかかわらず、血圧への影響は見られなかった。これらに脳梗塞を誘発したところ卵巣摘出の雌性ラットでは雄性ラットより脳梗塞サイズの拡大が認められた。これらの結果から塩分負荷に対する血圧および組織障害に対する性差が示唆された。現在、脳損傷に及ぼすメカニズムについて薬効を示す薬剤を用いて検討中である。エストロゲン欠乏に塩分が負荷された状態での研究は国内・外ともにほとんどないことから本研究は、新たな観点から脳梗塞予防や治療を考える上で意義があると思われる。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

今年度の計画は、雌雄ラットにおける塩分負荷による脳虚血障害の影響について、中大脳動脈閉塞モデルを作製し、脳梗塞サイズ解析、継続的な血圧測定、脳組織損傷と分子の関連解析等により、性差及び高塩食負荷の影響・estrogen欠乏状態での塩分負荷の影響を検討し、メカニズムを明らかにすることであったが、塩分負荷に対する血圧および組織障害に対する性差が示唆され、現在、脳損傷に及ぼすメカニズムについて薬効を示す薬剤を用いて検討中であり、ほぼ順調に進展しているといえる。

今後の研究の推進方策

下記の計画を実施し、薬物投与による治療効果の評価とその分子機構の解明を行う
1)高塩食負荷雄性ラット、雌性卵巣摘出あるいは非卵巣摘出ラットにおける塩分過剰摂取における血圧への影響を検討する。2) 雌性卵巣摘出ラットにおける脳虚血損傷に対するmineral corticoid receptor antagonist(MRA)の効果を評価する。3) 神経細胞再生に対する薬物の作用評価を行う。

次年度の研究費の使用計画

動物(ラット)、高塩食、実験器具、試薬、免疫染色用抗体等の消耗品購入
成果発表のため、国際学会参加の旅費、著名な英文雑誌への投稿・掲載費

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2013

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] Suppression of High-mobility Group Protein Box-1 Signaling by Eicosapentaenoic Acid Ameliorates Brain Ischemic Damage in Oophorectomized Rats2013

    • 著者名/発表者名
      M.Sumiyoshi, et al.
    • 学会等名
      International STROKE Conference 2013
    • 発表場所
      ヒルトンハワイアンビレッジ(アメリカ合衆国)
    • 年月日
      20130206-20130208

URL: 

公開日: 2014-07-24  

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