研究課題
脳主幹動脈慢性閉塞狭窄性病変を持つ症例に対して、ガスPETによる脳酸素抽出率画像、3テスラMRIによる脳温度画像、3テスラMRSによる還元ヘモグロビン濃度画像、脳SPECTによるベンゾジアゼピン/脳血流画像、アセタゾラミド負荷脳血流SPECTのすべてを、頸部頸動脈狭窄症例30例、頸部頸動脈狭窄症例以外の脳主幹動脈狭窄症例20例に行った。これらから得られたデータから、病側大脳半球の脳酸素抽出率の上昇の検出精度を算出している。この3つの方法論による貧困灌流測定精度とアセタゾラミド負荷脳血流SPECTと安静時脳血流SPECTからも求められる脳循環予備能による貧困灌流診断精度とを比較している。最後に前述の3つの方法論の値とお、頸部内頚動脈狭窄症に対する頸部内頚動脈血栓内膜摘出術周術期合併症の発生の有無とを比較し、その予測精度とを比較した。ガスPETによる脳酸素抽出率を貧困灌流のゴールデンスタンダードとすると、他のいずれの検査法でもガスPETと非常に有意な相関を認めた。新たな非侵襲的画像診断法が、貧困灌流検出予測に有用であると考える。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (2件) (うち査読あり 2件) 学会発表 (1件)
J Stroke Cerebrovasc Dis.
巻: 23(5) ページ: 1019-1023
10.1016/j.jstrokecerebrovasdis.
AJNR Am J Neuroradiol.
巻: 35(4) ページ: 766-771
10.3174/ajnr.A3741.