研究課題
昨年、一昨年および今年度に登録した一側性脳主幹動脈慢性閉塞性病変をもつ52症および正常者20名に対し、15O-gas PETを行い脳血流量(CBF)、脳酸素代謝量(CMRO2)、脳酸素摂取率(OEF)を算出、さらに18F-FRP170 PETを行い、18F-FRP170の脳内の集積を算出した。さらに、SPM02を用いて中大脳動脈域を3つに分けた関心領域(ROI)を設定し、各パラメータの関連性を検討した。その結果、18F-FRP170の集積比はOEFと正の相関をしめした。さらに、低酸素細胞の存在をしめす18F-FRP170の高集積は12%のROIに認められ、これらの部位ではCBFの低下、OEFの上昇、CMRO2の中等度低下を示した。これらの結果から、低酸素環境下の生存細胞は脳主幹動脈慢性閉塞性病変による慢性脳虚血に存在し、その存在条件は貧困灌流かつ脳酸素代謝量の中等度低下であることが示された。
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