研究課題
日本人脳データ収集リクルートを更に進めると共に、得られたMRIデータを基に東京女子医科大学及び共同研究先である東京大学と共に解析を進めている。特に白質線維に関しては脳腫瘍患者におけるMRI撮影がさらに推進されており、32軸撮影を基本として術前評価として臨床意義が高いものとなっている。通常臨床目的で使用しているMedINRIAと比較しつつ、白質線維走行をより詳細かつ正確に表示できるようにHarvard大学で開発されている3D slicerのソフトウェアを駆使して改良を図り、その結果を「Performance Evaluation of preoperative DTI for surgical management of gliomas」として、MICCAI 2014 DTI Tractography Challenge (Boston, USA, 2014.9.14)でProceedingとして報告した。臨床データとして術前に撮影したDTI撮像の結果を実際の手術において確認し照らし合わせ解剖学的位置と機能部位との関連を調査した結果についてはPreoperative MRI-based delineation of the sulcal and gyral anatomy and its usefulness for glioma resection in neurosurgeryとして学会発表及び論文化準備が整った。前年度から本格化したDystoniaについてのMRI解析についても、60名という多くのData解析をスムーズに行える解析機器の導入でデータ解析が加速した。正常脳における構造解析、Glioma及びDystonia脳との比較について総合的に共同研究先であるNeurospinと意見交換しながら論文化を進めている。
2: おおむね順調に進展している
構造解析、機能解析に必要なMRIデータ収集が軌道にのり、解析が加速したため、昨年度からの進捗の遅れをカバーしているため。論文化については現在投稿段階のものが多いため、当初の計画通りとしてH27年度での研究成果発表の加速化を図ることが更なる目標である。
収集されたDTI画像の解析を進めると共に、撮像方法の変更による白質線維の詳細化を試み、より臨床結果に近い術前評価につなげることを目指す。正常脳MRI解析についてもDystonia脳解析と十分な比較検討を行うことでより脳モデルの開発に近似した標準データとしてまとめ上げることが必要と考えている。臨床応用を今まで以上に確実にし、実際の手術室での機能確認での実証を加速させる。
すべて 2015 2014
すべて 雑誌論文 (7件) (うち査読あり 7件、 オープンアクセス 5件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (9件) (うち招待講演 2件)
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