研究概要 |
昨年度C6グリオーマ細胞を使用して行ったMTT assay, Cell Migration assay, Cell Invasition & Detection Assay Kitによる実験を、ヒト膠芽腫細胞でも再現性があるか検討した。ヒト膠芽腫細胞株はT98G, U87MG, A172, U138MG, LN-18を使用した。前回と同じ条件で、Vandetanib(0,5,10,20uM)を投与後に96-well plateにday 4まで培養を行った。MTT assayでは、すべての細胞株において5uM濃度下においても経時的に増殖能は抑制傾向が得られた。しかしながらday 3において優位差がみられたのはU87MGとA172のみで、T98G,U138MG, LN-18では優位差が得られなかった。Cell Migration assayやCell Invasion & Detection Assayにおいても同様の傾向がみられた。過去の文献よりU87MGとA172はMGMTが発現しておらず、残りの細胞株はMGMTが発現していると報告されている。また我々は過去にWestern blot法によってMGMTの発現が過去の報告と一致しているのを確認している。MGMTの発現レベルとVantetanibの反応性について何かしら関与がある可能性を示唆するが、その他のpathwayが関与している可能性も否定できない。
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