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2013 年度 実施状況報告書

Vandetanibによるグリオーマ播種病変制御の試み

研究課題

研究課題/領域番号 24592162
研究機関鳥取大学

研究代表者

渡辺 高志  鳥取大学, 医学部, 教授 (00175100)

研究分担者 神部 敦司  鳥取大学, 医学部, 助教 (70348283)
キーワードVandetanib / Glioblastoma
研究概要

昨年度C6グリオーマ細胞を使用して行ったMTT assay, Cell Migration assay, Cell Invasition & Detection Assay Kitによる実験を、ヒト膠芽腫細胞でも再現性があるか検討した。ヒト膠芽腫細胞株はT98G, U87MG, A172, U138MG, LN-18を使用した。前回と同じ条件で、Vandetanib(0,5,10,20uM)を投与後に96-well plateにday 4まで培養を行った。MTT assayでは、すべての細胞株において5uM濃度下においても経時的に増殖能は抑制傾向が得られた。しかしながらday 3において優位差がみられたのはU87MGとA172のみで、T98G,U138MG, LN-18では優位差が得られなかった。Cell Migration assayやCell Invasion & Detection Assayにおいても同様の傾向がみられた。過去の文献よりU87MGとA172はMGMTが発現しておらず、残りの細胞株はMGMTが発現していると報告されている。また我々は過去にWestern blot法によってMGMTの発現が過去の報告と一致しているのを確認している。MGMTの発現レベルとVantetanibの反応性について何かしら関与がある可能性を示唆するが、その他のpathwayが関与している可能性も否定できない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

当初C6グリオーマ細胞を使用して、さらにVEGFR-2阻害剤を使用して同様の結果が得られるか本年度で評価する予定であった。しかしながら、ヒト膠芽腫細胞株でも同じ再現性が得られるか評価する必要があると考え、同様の実験を5種類のヒト膠芽腫細胞株を使用して行うこととした。ヒト膠芽腫細胞株ではすべての細胞株で同様の傾向が得られたとは言いがたく、その原因を検討する必要があったため。

今後の研究の推進方策

同じ5種類のヒト膠芽腫細胞株でIn site apoptosis detection kiとCaspase-3/7 Assayを行いアポトーシス誘導効果について検討する予定である。現在VEGF阻害剤であるBevacizumabはMGMT promoterのstatusに関与しないと言われているが、MGMTがVandetanibの反応性に関与していないかMGMT発現細胞株においてMGMT siRNAをtransfectionさせるなどして検討する必要がある。その他TP53などのその他遺伝子の関与についても検討する必要がある。その後可能であればVEGFR-2阻害剤による実験やin vivo studyへ移る予定である。

次年度の研究費の使用計画

平成25年度の実験計画が遅れており、その結果当初予定していたキット購入費用が少なくなり、物品費が予想を下回ったため次年度使用額が45,163円となった。
次年度使用額を併せて実験計画が遅れている分のキット購入費に充てて使用する予定である。

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公開日: 2015-05-28  

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