研究課題/領域番号 |
24592167
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研究機関 | 鹿児島大学 |
研究代表者 |
内田 裕之 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (80404482)
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研究分担者 |
平野 宏文 鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (00264416)
湯之上 俊二 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 研究員 (20404478)
有田 和徳 鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90212646)
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キーワード | glioma / cancer stem cell / CD133 / migration / sonic hedgehog |
研究概要 |
本研究は培養腫瘍細胞株ならびに実験動物において、SHH pathwayが腫瘍幹細胞の遊走に与える影響について評価することを目的としている。 まず手術にて摘出された悪性神経膠腫組織を迅速にNeural tissue dissociation kitにて細胞浮遊液とし、抗CD133抗体-マイクロマグネットビーズと反応させ自動磁気細胞分離装置であるAuto MACSにてCD133陽性細胞を抽出した。 それらCD133陽性細胞を無血清かつ種々の増殖因子の存在下に培養しtumor sphereを形成させ継代培養した。その過程において培養皿に接着し接着細胞として増殖する細胞群が確認され、それら細胞群も無血清の条件下に継代培養しmigration assayをおこなった。 またCD133陽性細胞よりRNAを抽出、cDNAライブラリーを作製し、SHH pathwayに関与する分子すなわちPATCHED、SMOOTHENED、GLI1、GLI2をターゲットにRT-PCRにて検討し、それらがCD133陽性細胞に発現していることを確認した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
4: 遅れている
理由
本研究は最終的に悪性神経膠腫モデルマウスにおいてSHH系を阻害することにより腫瘍浸潤が抑制されるかどうかを検証することを目的としているが、このモデルマウスの確立が達成できていない。 手技上の問題に加え、手術切除標本からCD133陽性細胞を得ているため一度に採取できるCD133陽性細胞が少ないこと、幹細胞培養の難易度が高いことから、必ずしも意図したようには新たな幹細胞株を得られないこと、以前に樹立した細胞株の継代による腫瘍形成能の低下、凍結による細胞の劣化が原因と考えている。
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今後の研究の推進方策 |
当初の目標通り悪性神経膠腫モデルマウスの確立を目指して研究を進めていきたい。そのためにはCD133陽性細胞をこれまで以上に効率よく培養していく必要があるため、特にそれに重点をおいて工夫していきたい。
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