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2012 年度 実施状況報告書

難治性てんかんにおけるSV2Aおよびシナプス小胞放出機構障害の検討

研究課題

研究課題/領域番号 24592169
研究種目

基盤研究(C)

研究機関鹿児島大学

研究代表者

花谷 亮典  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 講師 (60304424)

研究分担者 湯之上 俊二  鹿児島大学, 医学部・歯学部附属病院, 助教 (20404478)
菅田 真生  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 助教 (70437961)
有田 和徳  鹿児島大学, 医歯(薬)学総合研究科, 教授 (90212646)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードSNARE蛋白 / SV2A
研究概要

新皮質てんかん(Neocortical epilepsy)のてんかん原性領域(epileptogenic zone, EPG)と過敏性を示す領域(irritative zone, NCE-IR)、手術手技の関係で摘出されるものの、側頭葉てんかん(Temporal lobe epilepsy)の直接のてんかん原性を持たないと考えられる側頭葉皮質における、皮質脳波上でのirritative area(TLE-IR), less irritative(TLE-LI)領域を同定し、各領域におけるSNARE蛋白、SV2Aの発現を比較した。
SV2Aの分布はEPGで最も低く、次いでNCE-IR、TLE-IR、TLE-LIで最も分布が高かった。Synaptotagmin-1はEPGでのみ低下がみられた。一方で、他のSNARE関連蛋白には各領域で分布の差異は認めなかった。
FDG-PETで見られる低代謝領域はSV2A低下部位と一致しており、脳波上過敏性を示す領域(irritative zone)でSV2Aは広く低下しており、FDG-PETの所見がこの変化を鋭敏に検出していることが示唆される。また、側頭葉てんかんの病態からは、SV2Aの低下は可逆性である可能性が示唆された。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

新皮質てんかんのてんかん原性領域と過敏性を示す領域、手術手記の関係で摘出されるものの、側頭葉てんかんの直接のてんかん原性を持たないと考えられる側頭葉皮質における、皮質脳波上でのirritative area(TLE-IR), less irritative(TLE-LI)領域を同定し、各領域におけるSNARE蛋白、SV2Aの発現を比較した。
当初予定のイオンチャネル型受容体、G蛋白質共役型受容体の発現の測定は次年度へ持ち越しとした。

今後の研究の推進方策

今後症例を増やすとともに、イオンチャネル型受容体(GABA受容体、グルタミン酸受容体)、G蛋白質共役型受容体(GABA受容体、グルタミン酸受容体)について発現の測定を行う予定である。

次年度の研究費の使用計画

各種試薬、実験用抗体、ならびに、リアルタイムPCRによるmRNA発現の検討の際使用する市販primerなど。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 学会発表 (2件)

  • [学会発表] 難治性新皮質てんかんにおける発作間歇期FDG-PET集積低下とSV2A発現低下との関連性

    • 著者名/発表者名
      花谷亮典, 細山浩史, 菅田真生, 大坪俊昭, 藤元登四郎, 飯田幸治, 有田和徳
    • 学会等名
      第46回日本てんかん学会
    • 発表場所
      都市センターホテル
  • [学会発表] てんかん原性領域を超えるFDG-PET低集積部位の評価

    • 著者名/発表者名
      花谷亮典, 大坪俊昭, 細山浩史, 菅田真生, 新里能成, 湯之上俊二, 中村克巳, 飯田幸治, 藤元登四郎, 有田和徳
    • 学会等名
      第71回日本脳神経外科学会総会
    • 発表場所
      大阪国際会議場

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公開日: 2014-07-24  

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