研究課題/領域番号 |
24592177
|
研究機関 | 日本医科大学 |
研究代表者 |
森田 明夫 日本医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 教授 (60302725)
|
研究分担者 |
杉田 直彦 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 准教授 (70372406)
原田 香奈子 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 講師 (80409672)
光石 衛 東京大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90183110)
|
キーワード | 医工連携 / 微小外科 / ロボット / 自動化 |
研究概要 |
今年度は研究の2年目である。これまで手術手技の評価のための圧センサーや位置センサーを用いた手術軌道および術中手技中にかかる力の評価を熟練者、非熟練者間でおこなってきた。熟練者は手術軌道が非熟練者に比較して軌道が短く、不必要な動きがすくないこと、さらにある特殊な繊細な動作を要する部分での力の入れ方が少ないことがわかった。本現象については報告中である。 さらに研究は熟練者の手術動作をいかに記録、アーカイブ化するか、さらにそのために器具の自動認証のシステムの開発をすすめIEEE誌に報告した。 今後、実際の症例の仮想空間上での手術、また3Dプリンタで打ち出したモデル上での手術手技を熟練者、非熟練者間で比較し、その差を数値化することを進める予定である。
|
現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
主任研究者の期間中の移動があったが、おおむね順調に推移している。
|
今後の研究の推進方策 |
今後は、実症例データを用いた3次元仮想空間上のモデルおよび3Dプリンタで打ち出したモデルを用いてシュミレーション手術を行い、熟練者、非熟練者間の相違を数値化する。さらにその数値によって、外れるところがどこであるか?その点への留意をすることによって非熟練者の手技が上達するかの検証を行う。 またこれまで得た血管吻合モデルによるデータを論文化し、簡便な力覚表示機能による血管吻合練習アシスト機を作成する。
|
次年度の研究費の使用計画 |
工学部配分予定の予算が、連絡が不十分であり使用されなかった。また使用予定の機器の納入が来年度になるために予算執行がおくれてしまった。平成26年度は執行の遅れがないように、予算内容を周知して迅速に執行、実験遂行をとりおこなう予定。 3次元プリンターの購入およびトレーニング指導補助器具の作成をおこなう。
|