①転移性脳腫瘍に対する有力な治療法や予後因子を明らかにするために、多施設共同研究体制とデータベースを構築した。②初発乳癌の原発・脳転移巣ついて、バイオマーカー変化を検討した。約12%のHER-2(+)例ではtrastuzumab投与が行われておらず、薬物療法が有効であった可能性が示唆された。③転移性脳腫瘍についてMGMTプロモーター領域のメチル化が10%以下で認められ、一部の症例でテモゾロミドが有効である可能性が示唆された。④転移性脳腫瘍の予後因子を検討し、手術によりKPSが改善する見込みの低い例、全身療法の予定がない例は生存期間が短く、手術適応は慎重に検討する必要があると考えられた。
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