局所骨もしくは人工骨は脊椎固定に使用できる材料であるが、明らかに腸骨に比し骨癒合の点で劣る。本研究はこの課題に対して多血小板血漿(PRP)を使用する事で骨癒合促進効果を検討する事である.腰椎すべり症を伴う腰部脊柱管狭窄症39症例(2群に)に本試験を行った前向き非盲検ランダム化試験で(1)インプラント+局所骨群(2)インプラント+局所骨+自己血400mlから作成したPRP群であった。インプラント+局所骨群の骨癒合までの期間は平均9.8±0.53ヶ月、インプラント+局所骨+ PRP群では平均7.8±0.67ヶ月であった。有意にインプラント+局所骨+ PRP群で短縮していた(p<0.05)。
|