研究課題
メカノレセプターの機能解析研究を行った。我々の注目しているintegrinα5β1のラット椎間板組織における発現性を確認したところ、圧迫負荷以前には、髄核、線維輪組織全体に発現しており、局在は認めなかった。一方、1.3MPa, 1Hzの圧負荷を与えたところ、integrinα5β1の発現性は線維輪組織では、局在は認めなかったものの、髄核組織では、integrinα5β1の発現性を持つ髄核細胞は集積し椎間板中心よりやや辺縁に存在していた。また、この評価によって初めて、髄核細胞の90%以上を占める脊索細胞が消失し、軟骨様細胞の髄核細胞が増加している様子が観察された。この脊索細胞と軟骨細胞様髄核細胞の比率の変化は、ヒト椎間板組織と動物椎間板組織との差異と一致するものであり、動物椎間板組織からヒト椎間板組織への進化の過程を見ている可能性を感じた。
すべて 2014
すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件、 オープンアクセス 1件、 謝辞記載あり 1件) 学会発表 (3件)
Spine J
巻: 15 ページ: 417-26
10.1016/j.spinee.2014.12.143