研究課題
基盤研究(C)
腰部脊柱管狭窄症(LSS)の特徴的症状である間欠跛行の新しい保存療法の開発を目的に、低電流反復刺激法(LR-TENS)の効果を研究した。中心性狭窄型LSS患者45例と健常者15例を対象に行った。LR-TENSは、表面電極により、痛みを伴わない弱い電気刺激(運動位閾値の1.2倍)を一側の足関節部脛骨神経に頻度5Hzで5分間加えた。LSS患者では連続歩行距離は有意に延長し、同時に、F波伝導速度はLR-TENS刺激側だけでなく非刺激側でも有意に速くなった。対照群(LSS患者のLR-TENS(-)群と健常者)ではF波に変化は生じなかった。刺激装置の小型化により有用なLSS治療法となり得る。
脊椎脊髄外科