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2012 年度 実施状況報告書

多血小板血漿と生体吸収性材料を用いた脊椎固定術の開発 ―臨床応用への橋渡し研究―

研究課題

研究課題/領域番号 24592207
研究種目

基盤研究(C)

研究機関京都府立医科大学

研究代表者

池田 巧  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40453120)

研究分担者 三上 靖夫  京都府立医科大学, 医学(系)研究科(研究院), 講師 (80360030)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード多血小板血漿 / ゼラチンβTCPスポンジ / 骨癒合
研究概要

<研究の目的>
われわれは多血小板血漿と、成長因子の局所徐放能および骨芽細胞誘導能を有するゼラチンβ-tricalcium phosphate(β-TCP)スポンジを用いた骨癒合法についてラットの腰椎後側方固定術モデルを用いて検討し自家骨移植術と同等の骨癒合効果を持つことを証明した。本研究では本法の骨癒合促進効果について大型動物での検証を行い、また多血小板血漿の至適濃度および本術式の安全性を評価することにより本法の臨床応用を実現するための礎を築くことを目的とする。
<研究実施計画>
全身麻酔下にビーグル犬の第5、6腰椎横突起の皮質骨を掘削し、横突起間に以下のマテリアルを移植する。①PRP含浸ゼラチンβ-TCPスポンジ、②PRP単独、③ゼラチンβ-TCPスポンジ、④自家腸骨に⑤無設置群と合わせて5群を設定する。各群で移植部位での仮骨形成を画像的、組織化学的に評価する。また、生体力学的評価を行い移植部位の力学的強度を計測する。電子顕微鏡を用いて横突起間のゼラチンβ-TCPスポンジと進入した骨芽細胞を観察し、骨芽細胞誘導能を検証する。
平成24年にはビーグル犬の腰椎後側方固定モデルのプロトコールを作成し、実験を開始している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

使用出来るビーグル犬のケージに制限があるため。

今後の研究の推進方策

ビーグル犬の腰椎後側方固定モデルのプロトコールに従って実験を行い、以下の評価法を確立する。
①画像評価;単純X線腰椎正面および側面像で、横突起間の骨癒合の有無を評価する。3次元CTの腰椎矢状断像を用いて第5、6横突起間の骨梁構造形成や骨癒合の有無を評価する。また、冠状断再構成画像で、画像解析ソフトを用いて第5、6横突起間の骨形成量を計測する。dual-energy X-ray absorptometry法を用いて第5、6腰椎横突起間の骨量を測定する。
②生体力学的評価;第5、6腰椎横突起を椎体から分離する。3点曲げ試験機を用いて第5、6横突起間中央に圧迫力をかけ横突起の変位量を計測し、横突起間の力学的強度を測定する。
③組織学的評価; 第5、6腰椎横突起間組織を矢状断面で未固定非脱灰組織切片を作製する。HE染色を行い、Huoの骨癒合分類を用いて横突起間組織を組織学的に分類する。電子顕微鏡を用いて横突起間組織を観察し、PRP含浸ゼラチンβ-TCPスポンジによる骨芽細胞誘導能を他の群と比較検討する。骨芽細胞の形態についても正常の骨芽細胞と比較する。

次年度の研究費の使用計画

ビーグル犬やβ‐TCPの購入に使用していく予定である。

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公開日: 2014-07-24  

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