変性椎間板の線維輪 (AF)を修復するためAF由来前駆細胞の有効性を検討した。CD146は間葉系幹細胞のマーカーでありかつ、マウスAFの初代培養に発現があるためマーカーでソートしたCD146陽性細胞における間葉系への多分化能及びタンパク、遺伝子発現、コラーゲンゲル内での収縮能を検討した。 結果、CD146陽性細胞はTGFβ-1により強く誘導され、平滑筋タンパク22αのmRNAを有意に高く発現した。コラーゲンゲル内での三次元培養ではCD146陰性群に比べ有意に高い収縮能を示した。CD146陽性細胞は前駆細胞ではなく分化した細胞であり機能的な線維輪組織再生に有用な細胞であることが判明した。
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