研究課題/領域番号 |
24592227
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研究機関 | 富山大学 |
研究代表者 |
安田 剛敏 富山大学, 大学病院, 講師 (20377302)
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研究分担者 |
金森 昌彦 富山大学, 大学院医学薬学研究部(医学), 教授 (20204547)
堀 岳史 富山大学, 大学病院, その他 (30401847) [辞退]
鈴木 賀代 富山大学, 大学病院, 医員 (20456388)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 骨軟部腫瘍 / 炎症性サイトカイン / 転移機能 / 免疫機能 / 手術 |
研究実績の概要 |
骨軟部肉腫の治療に関わる候補炎症性サイトカインとして、miRNA arrayを用いた発現解析によってインターロイキン-12 (IL-12)、IL-18の関与が示唆された。これらの知見によって、1) 腫瘍の病勢に応じた治療の追加、2) 肉腫と宿主との相互関係の把握、3) 腫瘍切除による“付随抵抗性”の低下の病態把握といった研究の広がりをもち、今後の臨床応用への基礎となり、実際の臨床への応用を進めていく予定である。これらの研究内容のデーターがまとまりつつ学会発表や論文という形で発信していく予定である。また、この知見を踏まえ炎症性サイトカインの抑制作用をより強くするために、腫瘍温熱療法の臨床研究を複数科ですでに行っている。 さらに、miRNA arrayを用いた発現解析によって、転移機能の解析を並行し行うことができた。骨軟部肉腫株での研究で分子標的薬の使用によって、低濃度では腫瘍細胞の遊走能、浸潤能および血管内皮細胞への接着能の抑制によって転移を抑制することができうる。また、高濃度では腫瘍細胞の増殖能自体を抑制していた。現在、これらのデーターを英語論文として執筆中であり、投稿予定である。 また、研究機関中に様々な症例を経験し、それらの特徴を詳細に検討し論文という形で報告した。
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備考 |
富山大学医学部整形外科ホームページ http://utomir.lib.u-toyama.ac.jp/dspace/bitstream/10110/13090/1/37_03-28.pdf
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