頚髄神経根引き抜き損傷後、引き抜かれた神経根を再埋め込みする手術で使用する移植神経の前処理法をラットで検討した。第6頚髄神経引き抜き損傷モデルをまず作成し、同時に移植神経を第5頚髄神経より採取した。再埋め込み手術までの1週間、移植神経をシュワン細胞培地で培養した。その後、引き抜かれた脊髄髄節と引き抜かれた神経根の間に前処理自家神経を橋渡し移植した。術後8週の組織学的評価では培地に1nMエリスロポイエチン添加した群で再生軸索数や脊髄前角内の生存運動神経細胞数の有意な増加は見られなかった。100µMResveratrol添加群では検体数が足りないものの、再生軸索数の有意な増加を認めた。
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