研究課題
ヒト横紋筋肉腫においてHedgehogシグナル遺伝子が活性化しているのを確認した。Smoothend (SMO)やGLI2の免疫染色を行い、ヒト横紋筋肉腫においてSMOやGLI2の活性化を確認した。SMOやGLIをターゲットとして阻害剤であるcyclopamineやGANT61を使用したところ、in vitroにおいて横紋筋肉腫の増殖抑制作用を示した。また、Hedgehog 阻害剤が細胞分裂抑制と細胞死誘導によりヒト横紋筋肉腫の成長を抑制していた。またHedgehogシグナルを阻害することによって骨肉腫の浸潤能・移動能が抑制されるこが示された。また骨肉腫細胞株をGLI転写阻害剤である三酸化ヒ素処理するとinvasion assayで浸潤能は低下し、GLI2をノックダウンした骨肉腫細胞株をヌードマウスの膝に移植すると肺転移巣の数が減少した。GLIの機能を阻害するarsenic trioxide (ATO), GANT61とSMOの機能を阻害するvismodegibを低濃度で併用すると骨肉腫細胞株の移動能が低下した。さらに骨肉腫をヌードマウスの膝に移植し、三酸化ヒ素とvismodegibを併用すると肺転移の面積が減少した。SMO、GLI2は骨軟部肉腫において増殖抑制・転移抑制の治療標的分子となり得ることが示唆された
すべて 2015
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International Journal of Cancer
巻: 136(6): ページ: 1276-84
10.1002/ijc.29107.