ラットの両後肢第2-4趾の深指屈筋腱を切断後、腱縫合を行い、固定法と早期運動群の2群を作成、術後0、7、14、21、28日で腱を採取し、最大破断張力、肉眼的所見、組織学的所見などを検討した。 最大破断張力は21日、28日で早期運動群が有意に高い数値を示し、肉眼的所見は早期運動群は徐々に縫合部が不明瞭になっている事が確認できたのに対し、固定群では21日、28日で縫合部が萎縮していることが確認できた。組織学的にも早期運動群は固定群より治癒過程が進んでいることが確認できた。 次にRNAの抽出を試みたが、修復腱からの遺伝子発現の方法を確立できず、癒着候補遺伝子の探索やRT-PCRを行う事ができなかった。
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