研究課題/領域番号 |
24592251
|
研究機関 | 旭川医科大学 |
研究代表者 |
伊藤 浩 旭川医科大学, 医学部, 教授 (80261296)
|
研究分担者 |
松野 丈夫 旭川医科大学, 医学部, その他 (10165847)
谷野 弘昌 旭川医科大学, 医学部, 助教 (70422045)
|
研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
キーワード | 股関節 / 輪帯 / バイオメカニクス / 関節唇 / 国際研究者交流 / アメリカ合衆国 |
研究実績の概要 |
股関節各軟部組織の安定性評価に関して、H24年度に治具の作成と8股関節の測定・評価をフロリダ大学と連携して行った。H25・26年度に行う予定であった残りの8股関節に関して、フロリダ大学と予算と日程について協議したが、担当者の異動に伴い、同意が得られず、実施が不可能となった。また、国内施設における屍体実験も共同研究の目処は立たず、当初の予定期間では先行する8股関節のみの計測・集計となった。 8股関節の解析では、中間に・新転位・屈曲位・外転位における計測から、特に伸展位で腸骨大腿靱帯と関節包の働きが有意に大きく、中間位・屈曲位では関節包の働きが大きいことがわかった。かねがね仮説を裏付ける結果となった一方で、関節心はいずれの肢位においても安定性にほとんど寄与していない結果となった。 一般に、関節心は関節安定性を高める働きがあると云われているが、今回の実験では認められず、すくなくとも関節包が無い状態では、関節心は安定性に関与しないと考察された。実権の制限としては、屍体の平均年齢が80代と高齢で有り、軟部組織の編成が考慮される。しかしながら、実験中・実験後に全例の関節軟骨・関節心の評価を行ったが、肉眼では変性変化のあるものは除外され、変性の影響は低いものと考えられた。 現在、英語論文投稿を準備中である。
|