研究実績の概要 |
①単離培養したヒト骨頭由来軟骨細胞にペリオスチンを添加した際の、軟骨基質異化関連遺伝子及び炎症関連遺伝子の発現解析を行った。軟骨基質異化遺伝子としてMMP-1, 2, 3, 8, 9, 13, ADMTS-4, 5を検証したところ、MMP-1, 3, 13がペリオスチンによって発現誘導された。また炎症関連遺伝子としてはIL-6, IL-8, NOS2がペリオスチンにより著しく発現誘導された。 ②ペリオスチンがMMPや炎症性サイトカインを発現上昇させる機序を調べるため、ヒト培養軟骨細胞とシグナル阻害剤を用いた実験を行った。炎症性シグナルの代表的な転写因子であるNFkBに対する阻害剤を使用したところ、ペリオスチンによる炎症性サイトカインの発現上昇だけでなく、MMPなどの発現上昇も抑制できることがわかった。
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