研究成果の概要 |
ヒト変形性関節症(OA)組織の、軟骨細胞、軟骨基質、軟骨下骨繊維変性部にペリオスチンが発現を認めた。OA軟骨と大腿骨頚部骨折骨頭軟骨においてペリオスチンのmRNA発現を比較したところ、OA軟骨において有意に発現が亢進していた。単離培養したヒト骨頭軟骨細胞においてペリオスチンにより、軟骨基質異化遺伝子として、MMP-1,3,13などが炎症関連遺伝子としてIL-6,8,NOS2が発現誘導された。NFkB阻害剤添加によりペリオスチンによる炎症性サイトカイン、MMPなどの発現上昇は抑制された。ペリオスチンはOAにおける炎症、軟骨変性のkey moleculeであると考えられる。
|