本研究において、我々は、TNF受容体に属するデコイレセプターDcR3とその特異的リガンドであるTL1Aを介したシグナル経路の、関節リウマチ(RA)の滑膜炎における働きを明らかにして、この経路を標的とした新しいリウマチ治療法について検討を行った。 RA滑膜線維芽細胞株を用いた遺伝子発現の解析により、DcR3により発現誘導あるいは抑制される遺伝子を明らかにし、それらの中から、特にRAの病態形成に関わると考えられるTPH1とIL-12B(p40)の発現がDcR3によって制御されることを明らかにして、RAの新治療ターゲットとしてのDcR3-TL1Aシグナル系の重要性を解明した。
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