研究課題
基盤研究(C)
変形性股関節症における臼蓋後捻の病的意義について形態学的に詳細に検討した。本邦に多い臼蓋形成不全症例の中にはその開口方向が後方を向いている臼蓋後捻が約20%あり、大腿骨前捻に関わらず有意に疼痛発症年齢が低いことが明らかとなった。その成因には個々が持つ横断面に臼蓋の向き(version)が影響していた。従来の画像では軽度の被覆不全に見えても臼蓋後捻は病的因子となるため、矯正手術の際にはversionも正常化すべきである。
整形外科