研究課題/領域番号 |
24592269
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
馬渡 太郎 九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 共同研究員 (60335974)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | 骨・軟骨代謝学 |
研究概要 |
本研究の目的は、骨強度に寄与する骨密度、および、骨質について、種々の手法を用いて検討し、骨吸収抑制剤と骨形成促進剤の及ぼす影響についてin vivoで検討することである。本年度は、解析システムの確立、及び、原発性骨粗鬆症、ステロイド性骨粗鬆症、関節リウマチ症例を対象としたデータベースの構築を続行中である。骨粗鬆症に関連した評価項目として、DXAによるL2-4前後、及び大腿骨近位部のaBMD、各種血清学的マーカー、すなわち血清TRAP5bなど骨吸収マーカー、血清P1NPなどの骨形成マーカー、骨内vit.K欠乏の指標であるucOC、コラーゲン架橋の評価として血中ホモシステイン、ペントシジン、等を測定している。さらに、平面分解能は世界最高レベルの臨床用マルチスライスCT (Aquillion、東芝メディカル)を用いて、骨粗鬆症による骨脆弱性により圧迫骨折が危惧される患者の第3腰椎全体を撮像、データを蓄積中である。蓄積しているCTのDICOMデータを対象に、専用ソフトウェア(QCT Pro, Mindways)による海綿骨領域のvBMD計測の手法を確立した。さらに、DICOMデータをワークステーションに運び、Local thresholding法を用いて二値化、ノイズ除去を行い、いわゆるpurified volume dataを作成し、骨微細構造解析を行う一連の流れを構築、確認した。BV/TV、Tb.Th.やTb.N.等のmetricな指標、連結性密度等のnon-metricな指標を定量的に算出できるようになった。更に三次元画像再構築を行い、オリジナルな手法であるSubtraction法による評価手法を確立し、解析を開始している。最後に、有限要素解析ソフトウェアによる解析手法を現在検証中である。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
CTによるDICOMデータをもとにした、vBMD解析ソフトウェア、微細構造解析ソフトウェア、3次元構造可視化ソフトウェア、Subtraction法を行うためのソフトウェア、有限要素解析ソフトウェア、など、多くの解析ソフトウェアによる解析手法の確立に努めており、概ね順調に経過している。
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今後の研究の推進方策 |
本年度確立してきた、CTによるDICOMデータをもとにした、vBMD解析ソフトウェア、微細構造解析ソフトウェア、3次元構造可視化ソフトウェア、Subtraction法を行うためのソフトウェア、有限要素解析ソフトウェア、など、それぞれの解析手法について、実際の症例データを用いて検証を進めていく。
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次年度の研究費の使用計画 |
本年度確立してきた、CTによるDICOMデータをもとにした、vBMD解析ソフトウェア、微細構造解析ソフトウェア、3次元構造可視化ソフトウェア、Subtraction法を行うためのソフトウェア、有限要素解析ソフトウェア、など、それぞれについて、修復や機能追加など、アップデートが必要である。また、国内外の学会での情報収集も予定している。
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