| 研究課題/領域番号 |
24592270
|
|---|
| 研究機関 | 大分大学 |
|---|
研究代表者 |
松尾 哲孝 大分大学, 医学部, 准教授 (10284788)
|
|---|
| 研究分担者 |
吉岡 秀克 大分大学, 医学部, 教授 (00222430)
佐々木 隆子 大分大学, 医学部, 助教 (30133193)
岡本 修 大分大学, 医学部, 客員研究員 (40284799)
|
|---|
| 研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2016-03-31
|
| キーワード | 軟骨 / 転写 / コラーゲン |
|---|
| 研究実績の概要 |
軟骨に特異的に発現しているXXVII型コラーゲンα１鎖遺伝子の基本プロモーター解析を検討したところ、２つの選択的プロモーター領域を見出したので、それぞれの基本プロモーター領域を解析した結果、約１００ー２００ｂｐの基本プロモーター領域を同定することが出来た。
そこで、この２つの領域に関与する転写因子の同定を目的として、オーバーラップするいくつかのゲルシフトアッセイ用プローブを作製し、ゲルシフトアッセイにて検討した結果、いくつかの転写因子結合部位および結合する因子の存在を見出した。
次に、見出した転写因子結合部位に関与する転写因子群を検索し、強制発現ベクターもしくはノックダウンコンストラクトを作製し、ルシフェラーゼアッセイによってプロモーター活性に及ぼす影響を検討した。しかしながら、これらに関与する因子の同定には至らなかった。
一方、この遺伝子の軟骨特異的シスエレメント領域の検索を目的として、様々なイントロン領域を含む、ルシフェラーゼコンストラクトを作製し、軟骨細胞特異的シスエレメントの存在の有無を検討したところ、この遺伝子のイントロン内に、軟骨特異的エンハンサー活性を示す部位を見出した。更に詳細なルシフェラーゼコンストラクトにより、エンハンサー領域を絞り込むと共に、現在、エンハンサー活性に重要な転写因子について、予測される転写因子群について検討をおこなっている。
|
| 現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
前年度までに、基本プロモーター領域は見出していたが、関与する転写因子の同定までには至らなかった。
一方、エンハンサー領域の同定については、予定通りに進行することが出来た
|
| 今後の研究の推進方策 |
基本プロモーター領域に関与する転写因子については、転写因子発現ベクターおよびノックダウンライブラリーによる因子の同定を目指すと共に、平行して軟骨特異的エンハンサー因子の同定も試みている。
|
| 次年度使用額が生じた理由 |
最終年度において十分な研究成果が得られなかったので、計画を転写因子発現ベクターおよびノックダウンライブラリーのスクリーニング法に計画を変更し、予定していた学会発表も行わなかった。
|
| 次年度使用額の使用計画 |
変更した計画に基づいて調節因子の解析を行い、その成果を２７年度に報告する予定である。
|
