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2014 年度 実績報告書

明らかな骨量減少をきたすLima1/EPLIN遺伝子欠損マウスの機能解析

研究課題

研究課題/領域番号 24592271
研究機関宮崎大学

研究代表者

舩元 太郎  宮崎大学, 医学部, 医員 (20404452)

研究分担者 帖佐 悦男  宮崎大学, 医学部, 教授 (00236837)
関本 朝久  宮崎大学, 医学部, 講師 (60305000)
荒木 正健  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 准教授 (80271609)
荒木 喜美  熊本大学, 生命資源研究・支援センター, 教授 (90211705)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワードLima1 / EPLIN / 骨代謝 / 骨芽細胞 / EGTC
研究実績の概要

我々は『可変型遺伝子トラップ法』にて作製したLima1/EPLINトラップマウスの骨表現型を評価している。大腿骨遠位部のマイクロCTを撮像し骨形態計測を行ったところ、juvenile期では明らかな差を認めなかったが、Lima1/EPLINトラップマウスでは16週時点では海綿骨の骨密度、骨梁幅などが有意に少なく、皮質骨において骨量が少なかった。大腿骨の骨強度試験では最大強度が有意に低下していた。大腿骨遠位部の組織標本を作製し海綿骨領域を観察すると個々の骨芽細胞の細胞形態は野生型と比較してより扁平であり、骨表面上でも配列が乱れていた。ALP染色を施行したところ、Lima1/EPLINトラップマウスの骨芽細胞ではALP活性が低下していた。さらにI型コラーゲンのin situ hybridizationを施行しmRNA発現レベルを調べたところ、Lima1/EPLINトラップマウスではシグナルが少なかった。抗EPLIN抗体を使って免疫染色を行いEPLIN発現細胞を調べたところ、骨芽細胞、軟骨細胞、骨細胞にその発現がみられた。
次にLima1/EPLINの骨折治癒時の機能評価のため大腿骨骨折モデルを作製した。組織標本を作製して仮骨形成から骨癒合までを観察した。野生型と比較して仮骨形成期における軟骨の出現や軟性仮骨の形成に明らかな差は見られなかった。軟骨から骨へ置換される硬性仮骨の形成においても野生型と同じように進行しており、骨癒合について癒合不全や癒合遷延は観察されなかった。
以上から骨損傷時の修復過程においてはLima1/EPLINは必須ではないと考えられるが、骨形成、特に骨芽細胞の機能発現において一定の機能を有している可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (3件)

  • [学会発表] 可変型遺伝子とラップ法を用いた骨軟骨に異常をきたす新規遺伝子群の効率的スクリーニング2014

    • 著者名/発表者名
      中村 志保子 舩元 太郎
    • 学会等名
      第29回日本整形外科学会基礎学術集会
    • 発表場所
      鹿児島城山観光ホテル
    • 年月日
      2014-10-09 – 2014-10-10
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法を用いた骨代謝に関与する新規遺伝子群の効率的スクリーニング2014

    • 著者名/発表者名
      黒木 修司 舩元 太郎
    • 学会等名
      第32回日本骨代謝学会学術集会
    • 発表場所
      大阪国際会議場
    • 年月日
      2014-07-24 – 2014-07-26
  • [学会発表] 可変型遺伝子トラップ法を用いたコツ軟骨疾患に関与する新規遺伝子のスクリーニング2014

    • 著者名/発表者名
      関本 朝久 舩元 太郎
    • 学会等名
      第87回日本整形外科学会学術集会総会
    • 発表場所
      神戸ポートピアホテル
    • 年月日
      2014-05-22 – 2014-05-25

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公開日: 2016-06-01  

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