研究課題/領域番号 |
24592276
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研究機関 | 奈良県立医科大学 |
研究代表者 |
熊井 司 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (40382288)
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研究分担者 |
田中 康仁 奈良県立医科大学, 医学部, 教授 (30316070)
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キーワード | enthesis / nerve element / enthesis organ / nueropeptide |
研究概要 |
腱・靭帯骨付着部とその周囲組織(enthesis orgn)における神経要素の局在を観察した。具体的には家兎の成熟個体を用いて肩、膝、足関節からenthesis organとして標本を採取し、それぞれに対し免疫組織学的手法を用いて神経要素の種類、局在等の観察を行った。 神経要素の観察は我々が以前ラットに対して行った先行研究(Shw HM et al. J. Anat. 2007)と同時にPGP9.5, substance-P, neurofilament, CGRP, CD56について行った。 神経要素は腱・靭帯骨付着部自体(いわゆるenthesis fibrocartilage)には認められず、enthesis organ内のパラテノンやKager's fat pad(後果部脂肪体)内に存在が確認された。この研究は先行研究でのラットの結果とほぼ一致しており、今後の研究課題を遂行するために家兎での腱・靭帯骨付着部損傷モデルを用いることが可能と考えられた。 今後、幼若個体での観察も行っていき、幼若群の結果は腱・靭帯に対する力学的ストレスの継続が短期間である場合として、成熟群の結果は腱・靭帯に対する力学的ストレスの継続が長期間である場合として用いることができるかどうかを評価していく。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
もう一つの課題として腱・靭帯骨付着部損傷モデルの修復過程におけるenthesis organでの神経要素および神経ペプチドの動態を観察する予定であったが、まだ遂行されていない。 上記の課題を遂行するためにはまとまった人的および時間的充填が必要であるが、十分ではなかったためと考えられる。
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今後の研究の推進方策 |
本年度に遂行、達成できなかった課題について推進していく予定である。 家兎肩棘下筋腱骨付着部損傷モデルまたは膝蓋靭帯脛骨付着部損傷モデルを作製し、損傷後の修復過程における神経要素の動態を観察する。 今後の課題であるヒアルロン酸投与における神経要素の動態の変化を遂行するためには十分な観察を行う必要があると考えている。
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次年度の研究費の使用計画 |
計画成功のためには新たな物品および実験動物の購入が必要であり、実験の評価を行うためには試薬等の消耗品を購入する必要がある。評価によっては外注が必要であると考えており、そのための費用も必要であるため。 本年度と同様に主として研究進行に必要な物品および動物の購入、評価に必要な検査の外注費用、試薬の購入などを予定している。
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