研究実績の概要 |
腱・靭帯骨付着部とその周囲組織(enthesis organ)における神経要素の局在を観察した。家兎肩棘下筋腱骨付着部損傷モデルを作製し、損傷後の修復過程における神経要素を観察した。損傷後の修復過程において組織学的所見では新生血管と間葉系細胞の増生がenthesis organ内の滑膜性脂肪組織(肩関節内では肩峰下滑液包)が強く起こっていることが分かった。PGP9.5, substance-P, neurofilament, CGRP, CD56の存在も肩峰下滑液包で確認されたが、その挙動を確認することは困難であった。 ヒアルロン酸群はコントロール群と比較して新生血管と間葉系細胞の増生が早期に著明に起こっており、修復反応が促進されていた。本年度の研究内では両群間の神経要素の著明な差は認められなかった。
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