研究課題
他のプロジェクトで実施したゲノムワイド関連解析(GWAS)で得られたゲノムワイド多形情報を利用して一次スクリーニングを行った。GWASのプラットフォームにはGenome-Wide Human SNP Array 6.0(アフィメトリクス社)を使用した。Qualitycontrol(QC)および遺伝統計解析の解析プログラムにはフリーソフトウェアであるPLINKを用いた。薬剤反応性としてDAS28変化量を従属変数とし、説明変数に各SNPと調整因子(投与前の疾患活動性、MTX平均投与量、性)を加えたロジスティック回帰分析を行った。解析対象となった患者数は132名であった。その結果、ゲノムワイド水準に達したSNPはなく、申請段階で基準としたP < 1X10-5をクリアしたSNPも存在しなかった。26SNPがP < 1X10-4をクリアしたため、バリデーションを行ったがやはり有意な結果が得られなかった。この時点で幸い他のプロジェクトとして追加のGWASタイピングを行うことになったので、あらためて一次スクリーニングからやり直すこととなった。GWASのプラットフォームにはHuman Omni Express(イルミナ社)を使用した。この時点で収集していたほぼすべてのDNAサンプルとなる2393例でタイピングを行った。あらためて同様の作業を行い、QC後に607,811SNP、MTX投与データのある678名が解析対象となった。その結果、やはりゲノムワイド水準に達したSNPはなかったが、P < 1X10-5をクリアしたSNPが3つ得られた。18番染色体上のCCBE1(P = 0.0000047)、1番染色体上のRCSD1(P = 0.0000058)、8番染色体上のEFR3A(P = 0.0000084)の近傍もしくはイントロンに存在するSNPであった。一次スクリーニングでほぼ全てのDNAサンプルを使用したため、バリデーションのために新たなDNAサンプルの収集が必要となった。平成27年4月時点で520を超えるサンプル収集に成功している。
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