本研究では、メカニカルストレスの受容から細胞内シグナルへの変換を担う分子であるp130Casに焦点をあて、in vivoでの解析を行うために、p130Cas floxマウスと骨細胞特異的にCreを発現するDmp1-Creマウスを交配させることにより、骨細胞特異的にp130Casを欠損させ、骨の解析を行った。骨細胞特異的p130Cas欠損マウスを10週齢にて、有意に骨量が減少していた。興味深いことに、骨形成パラメーターは大きな変化がなかったものの、骨吸収パラメーターは増加していた。メカノセンサーCasが骨代謝において重要な役割を果たしていることが明らかとなった。
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