研究課題/領域番号 |
24592319
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 大阪医科大学 |
研究代表者 |
早崎 華 大阪医科大学, 医学部, 講師 (90257866)
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研究分担者 |
福田 敦夫 浜松医科大学, 医学部, 教授 (50254272)
相馬 義郎 慶應義塾大学, 医学部, 准教授 (60268183)
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研究期間 (年度) |
2012-04-01 – 2015-03-31
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キーワード | GABA / GABA receptor / KCTD / trigeminal ganglion |
研究概要 |
GABAが中枢神経系でシグナル伝達において重要な役割を果たすことはよく知られているが、三叉神経節のような知覚性の神経節はシナプスが無いため、神経節における神経伝達制御の存在は知られて無かったが、これまでに我々は三叉神経節でGABAA受容体を介した神経伝達制御の可能性について報告してきた。今回はGABAB受容体の三叉神経節での関与について検討した。GABAB受容体はGABAB1とGABAB2の2量体のヘテロダイマーを形成しているがGABABの薬理学的な作用の多様性や、生理学的な作用の多様性はヘテロダイマーだけでは説明しきれない部分が沢山ある。 そこに注目したBettler BらはKCTDがGABAB受容体の特性をさらに修飾している可能性を指摘した。そこで今回我々は最近発見されたGABAB受容体補助サブユニットであるKCTD 蛋白に着目し、三叉神経節で細胞内分布およびGABAB受容体蛋白との関連性を調べた。 GABAB1/B2サブユニットに加え、KCTD12/16蛋白はそれぞれの神経細胞体において異なる発現量を示した。発現局在については、GABAB1/B2、KCTD16は主に細胞質にびまん性に発現が見られたのに対し、KCTD12は細胞膜上に強い発現を示した。脳幹もしくは三叉神経節の組織を、細胞膜分画とそれ以外の分画に画分し、WB方にて各タンパクの発現を検討した。 GABAB1,2,KCTD12は脳幹、三叉神経節の細胞膜、細胞質の分画に置いて発現がみられたが、KCTD16は三叉神経節の細胞膜では発現がほとんど確認出来なかった。 この事は、三叉神経節中の細胞体においては、GABAB1,2,KCTD12は細胞膜へ移行しているが、KCTD16は細胞膜へは移行していないことを示唆している。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
3: やや遅れている
理由
細胞膜分画、細胞質分画の分画の主義がうまく行かず、方法を確定するのに時間が掛った。またBlue native方にて検討予定であるが、目的タンパクの検出がうまく行かず、実験条件を再検討する必要がある。
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今後の研究の推進方策 |
GABABR1,2 およびKCTD12,16の複合体の形成について、共免疫沈降法,blue native法を用いて検討する。 新しい手技の実験を導入しているので、データーを得るのに時間が掛る傾向がある。経験者に指導を御教授してもらう必要がある。
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次年度の研究費の使用計画 |
前述のとおり、やや研究が遅れているため未使用額が生じたが、未使用額は 上記の検討を行うためのGABABR1,2 およびKCTD12,16の複合体の形成についての検討を計画している。 また次年度は三叉神経節の中枢側ターミナルにおけるGABABR1,2 およびKCTD12,16の発現について検討、また三叉神経節での水調整を担うAQP4について、超微細構造レベルでの発現局在について検討する予定である。
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