周術期における喉頭機能不全とくに気道および下気道の防御の機能不全は重大な合併症となる。喉頭機能不全が疑われる場合、気管チューブ抜管に際し喉頭機能の評価は重要である。我々の施設では、術式・麻酔時間・喉頭内視鏡所見に加え抜管時のカフリーク圧を測定することで、抜管の是非を判断してきた。決定木分析によりこの手法が統計的に支持されるか検討したところ、カフリーク圧はその是非にかかわっている可能性は示唆されたものの、木の成長、すなわち統計的支持は確認することができなかった。気管チューブ抜管時の喉頭機能評価法を再検討し、評価法を確立することが望まれた。
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