• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

レミフェンタニルの急性耐性と痛覚過敏 ―存在の是非と機序の解明―

研究課題

研究課題/領域番号 24592329
研究機関新潟大学

研究代表者

石井 秀明  新潟大学, 医歯学総合病院, 助教 (60529775)

研究分担者 河野 達郎  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00313536)
PETRENKO ANDREY  新潟大学, 医歯学系, 助教 (30397153)
キーワードレミフェンタニル / 痛覚過敏 / 耐性 / NMDA受容体拮抗薬
研究概要

長期増強が耐性および痛覚過敏に関与する可能性がある。感覚神経にどのような影響を及ぼすか解明するために、in vivoで電気生理学的実験を行った。下肢の電極から電気刺激しsomatosensory evoked potentials(SEP)を測定したところ、潜時13-15 msでspike状の陰性成分のピークが得られた。NMDA受容体アンタゴニストのケタミン(100 mg/kg)腹腔内投与は循環動態の安定が得られたが、静脈投与では異常高血圧をきたした。したがって、オピオイド耐性の減弱作用を検討する場合のケタミンは腹腔内投与が優れていると思われた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

2: おおむね順調に進展している

理由

電気生理学的実験はおおむね順調と思われる。しかしながら、NMDA受容体に関する実験はケタミンの投与方法および投与量の決定に時間を要している。

今後の研究の推進方策

得られたSEPの潜時および振幅を電気生理学的に解析することで長期増強の機序を解明できるか検討する。

次年度の研究費の使用計画

今年度の計画として、ケタミンを用いて侵害受容反応の阻害要因の解明を掲げていたが、投与方法による逃避反応の差異を得る事が困難であった。技術的な問題によって研究の遅延が生じたが、解消されつつあるため今年度にその遅延を解消できる予定である。
次年度の計画として、ケタミンによる侵害受容反応の阻害要因の解明が終了すると同時に、NMDA受容体epsilon1サブユニット欠損マウスを用いた耐性形成の機序の解明を予定している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2013 その他

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)

  • [雑誌論文] No evidence for the development of acute analgesic tolerance during and hyperalgesia after prolonged remifentanil administration in mice.2013

    • 著者名/発表者名
      Ishii H
    • 雑誌名

      Mol Pain

      巻: 9 ページ: 1

    • DOI

      10.1186/1744-8069-9-11.

    • 査読あり
  • [学会発表] マウスにおけるレミフェンタニルによる急性鎮痛耐性および痛覚過敏の検討

    • 著者名/発表者名
      石井 秀明
    • 学会等名
      第6回日本運動器疼痛学会
    • 発表場所
      神戸国際会議場
  • [学会発表] マウスにおけるレミフェンタニルによる痛覚過敏発症の検討

    • 著者名/発表者名
      石井 秀明
    • 学会等名
      第2回 医学系基礎・臨床研究交流会
    • 発表場所
      新潟大学医学部大講義室

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi