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2012 年度 実施状況報告書

副腎皮質ステロイドの非ゲノム作用を介する鎮痛作用

研究課題

研究課題/領域番号 24592330
研究種目

基盤研究(C)

研究機関新潟大学

研究代表者

生駒 美穂  新潟大学, 医歯(薬)学総合研究科, 特任准教授 (30432082)

研究分担者 河野 達郎  新潟大学, 医歯学系, 准教授 (00313536)
研究期間 (年度) 2012-04-01 – 2015-03-31
キーワード副腎皮質ステロイド / 脊髄 / パッチクランプ / 疼痛
研究概要

副腎皮質ステロイドは術後痛や慢性疼痛に対し鎮痛効果をもつが、この主な機序は抗炎症作用と考えられてきた。この作用は核内の遺伝子転写を誘導するゲノム作用であるが、近年それより迅速な細胞膜上の受容体やイオンチャネルに直接作用する非ゲノム作用も注目されている。しかし、この作用が鎮痛効果にどのように関与しているかはまだよく分かっていない。本研究の目的はラットの脊髄を用いた電気生理学的実験により、副腎皮質ステロイドの痛覚伝達に対する非ゲノム作用を明らかにすることである。
具体的な方法としては、ラット脊髄スライス標本を用いて、脊髄後角ニューロンからホールパッチクランプ法で電気生理学的記録を行った。そしてシナプス伝達に対する副腎皮質ステロイド(ハイドロコルチゾン)の作用を調べた。現在のところハイドロコルチゾンの効果を示すデータは得られていない。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

副腎皮質ステロイドの脊髄後角での作用をパッチクランプ法を用いて実験していたが、正常動物ではなかなかポジティブな結果が得られず難渋していた。ポジティブな結果が得られる条件(ステロイドの種類、投与時期、薬剤の濃度)について検討しているところである。

今後の研究の推進方策

正常動物での検討が終わり次第、疼痛モデル動物を使用し、同様に副腎皮質ステロイドの作用を検討していく。
さらに、電気生理学的手法のみでは結果が予想できない可能性が高いので、新たに脊髄や後根神経節におけるステロイド受容体のタンパク発現を生化学的アプローチで明らかにしていく必要がある。

次年度の研究費の使用計画

24年度にはデータ解析用ソフトウェアの購入を予定していたが、電気的手法のみでは結果が予想できない可能性があり、購入を見合わせていたため次年度使用額が生じた。
次年度使用額1,520,812円と25年度分として請求した助成金を合わせて以下のものの購入を計画している。
タンパク定量装置(マイクロプレートリーダー):1,400,000円、そのうち複数の科研費による共用設備として負担金 600,000円を予定
データ解析用ソフトウェア(pCLAMP10):880,000円
実験動物、パッチクランプ用微小電極、薬品、調査研究旅費にその残額を使用する予定。

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公開日: 2014-07-24  

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