敗血症病態に伴う心房細動の発生について,心房筋細胞のイオンチャネルリモデリングに対するmicro-RNAの影響について検討した。心房筋細胞において全身性炎症では,L型カルシウムイオンチャネルの発現抑制,ならびに遅延整流型カリウムチャネルの発現増大が観察された。また炎症に伴う誘導型一酸化窒素の合成促進が観察された。一方で,敗血症病態に伴い,血液内におけるmicro RNAを含むmicro particleの出現が観察されたが,これらチャネルリモデリングとの関係を見いだすことはできず,チャネルリモデリングは炎症性サイトカインの直接作用によると推察された。
|