総頸動脈でのドップラー信号と心電図より得られる脈波伝搬時間(PTT)を利用することで、動脈圧を非侵襲的にモニターする装置を開発する目的として本研究を行った。侵襲的橈骨動脈圧 (Inv_SBP)をゴールドスタンダードとして、10秒ごとにPTTから変換して得られる収縮期動脈圧(Dopp_SBP)を比較した。なお校正は15分ごとに行った。 両者には統計上、有意な相関がありとBland-Altman分析においても系統的誤差を認めなかった。本研究により、総頸動脈でのドップラーと心電図を用いかつ間歇的校正を組み合わせることで、非侵襲的に動脈圧測定装置の実現が可能であることが示された。
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