筋層非浸潤性膀胱癌に対するBCG膀胱内注入療法は有効な治療法であるが、BCG抵抗性と生菌感染による副作用の存在が重要な問題である。本研究では、BCG抵抗性のモデルとして細胞株とBCG生菌を継続培養することによりBCG抵抗性細胞を樹立した。BCG抵抗性細胞に対してBCG菌株を交替すると有効であるが、継続すると短期でdouble抵抗性となった。このdouble耐性細胞株に対してもナノパーティクルBCGが有効であることが明らかとなった。臨床的に菌株交替療法からナノパーティクルBCGへのsequential療法の有用性が示唆された。
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