日本で実施された筋層非浸潤性膀胱癌の再発に関する研究を検索するためのシステムを作成した。データベースはMEDLINE(PubMed)と医学中央雑誌(医中誌Web)を用いた。 検索結果をテキストファイルでダウンロードし、別の書式で保存されているPubMedからのファイルと医中誌Webからのファイルを突合できるように共通フォーマットに再構成するソフトウエアを開発した。このソフトウエアを用いてダウンロードしたファイルの重複確認作業の妥当性検証する意味で、論文タイトルに”Superficial”を含む論文と、”Non-muscle invasive”を含む論文を検索しダウンロードしてこれらの論文数の年ごとの経時的変化を検証した。 これらのファイルを保存するためのセキュリティーが保障されたクラウドサーバーを準備し、上記検証データを保存し、複数回の更新を行った。 対象とする論文の検討と選択を行うため研究分担者である東京大学の赤座英之教授と2014年9月11日と10月8日の2回会議を開いた。この中で、現時点での進行状況およびツールソフトウエアとクラウドサーバーを安定して確実に運用できることを報告した。会議の結果、まずメタアナリシスを行うための手法について論文として公表し、ダウンロードファイルを共通フォーマットに再構成するソフトウエアを公開することを優先することになった。その後、実際にメタアナリシスの手法を用いたリスク分類作成作業の内容について報告することにした。
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