研究課題
基盤研究(C)
一酸化窒素(NO)はタンパクをSニトロソ化することによるシグナル伝達で知られている。NOを供与剤併用の腎癌治療への応用をめざし、腎癌におけるNOの作用についての検討を行った。腎癌培養細胞(ACHN、CAKI-1、NC60)を用い、NO供与剤としてDETA-NONOateを投与した。ビオチンスイッチ法(ケイマン社)にてS-ニトロソ化タンパクを分離、精製した。その後TOF-MSにてS-ニトロソ化されたタンパクの特定を行ったところ、NC65においてはHSP90、HSP70あるいはHSP70ファミリーであるGRP78をはじめとして計10種のSニトロソ化タンパクが特定された。
泌尿器腫瘍学